合 気

                         (写真は私ではありませんが・・・)


  故・佐川先生
 (1902~1998) 大東流合気柔術宗師 

87歳の頃(1990年頃)の「合気」写真
これらの写真の内容は、投げられている側が、
その都度目一杯の力で真剣に、佐川先生を押さえようとしています。
しかし、少し体や腕を動かすだけ、で相手が飛び倒れます。
相手は自ら飛び倒れているのでは全くありません。
本当にどのようにやっても投げられてしまうのです。
これらを信じるか否かは各人によるでしょう・・

が、これは本当なのです!

 
これは、気とか気孔とこかとは全く違うものです。
気とか気孔は理論で証明できるものではありませんが、
この不思議な力は理論理屈で説明できるものであり、
(関節技ではありません。)
別の言い方をすると西洋理論で説明できるものなのです。
 ということは誰でも正しくその方向で練習研磨すれば会得することができるものです。
限られた能力がある者だけが得られる能力とは違います。
 しかし、その考え方を得るためには
人間が生まれてこれまでの常識で得られた考え方では
その考え方に到達することはなかなか出来ません。
また、その理論理屈が分かっても、それを使うための身体の使い方を
練習研磨して習得しなければなりません。
それは、通常でいう力を使って物事をおこなっていては
(スポーツの練習や試合などでも)、得ることが出来ません。

よく知られている「合気道」と、佐川先生の「合気」は「違う」ものです。
武田惣角氏(1859~1936)の本物の「合気」を受け継いだのは、
弟子の中でも佐川先生だけといわれています。
その他の門人は合気の方法のみを受け継ぎました。
その中には合気道の開祖の植芝盛平先生も含まれます。

 現在の合気道は、実践の武術・武道としては「使えません(使いものになりません)」。
相手(敵)が真剣にかかっていったら、合気道のどんな高段者も師範も負けるでしょう。
なれあいの稽古では、合気は出来るよになりません。合気道は出来るようになりますが。

 この合気の透明な力を、現在のスポーツに応用できたら、凄いことになるでしょう。

正しい考え方を理解し、
 正しい方向で練習し努力・自己研磨すれば徐々には出来るようになるものでしょう。
 とにかくひとついえることは、
リキんで(例えば、肩にちからが入っている、顔に力が入っているなどなど)
練習やトレーニングをしていては絶対に出来るようにならなりません。
しかし、ただ力を入れないで練習をしているだけでも出来るようにはなりません。


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☆ 合気(佐川先生)のことがよく分かる本 ☆

・「透明な力 不世出の武術家佐川幸義」
木村達雄著・講談社 1995発刊

・「合気修得への道 佐川幸義先生に就いた二十年」
木村達雄著・合気ニュース・2005.11発刊

・「一撃の拳 松井章圭」
北之口太著・講談社 2005.4発刊
P315~P321
あの極真空手の松井館長が1995年から佐川合気を習っています

「合気開眼」
保江邦夫著・海鳴社・2008.1発刊


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☆ 佐川先生の合気の師である武田惣角先生のことが分かる本 ☆

「惣角流浪」
今野敏著・集英社・2001.10発刊

「武田惣角と大東流合気柔術」
合気ニュース・2002.5発刊


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                                                ・合気家より